新刊書

【2013年6月刊行】

数学から社会へ+社会から数学へ−数学者の目で世相を観る
足立恒雄 著


四六判 360頁 
ISBN978-4-489-02155-8 C3041


■著者紹介:
足立恒雄(あだちのりお)
 早稲田大学名誉教授 (理学博士)

著者 足立恒雄による
『数学から社会へ+社会から数学へ』刊行記念
講演会のお知らせ

■内容紹介
◎教養の刃で世相を斬る
著者の初めての随筆集である.既刊の数学や数学の歴史的な役割を論じた本と比べると毛色が変わっている.まずは,著者自身の数学の思想や哲学の関心ごとから始まる.現代数学の立場から述べる哲学や社会への指摘である.次に社会にかかわった数学を述べる.さらに大学運営を通じてみた社会に話題は移る.そして最後は論評である.著者の読書から際立った本を紹介する.一貫した著者自身の教養と主観を通じて眺めてゆく「数学と社会」の読み解きに裏には何が見え隠れするのか?

■目次

はじめに

第1章 数学と言葉

1・1  数学と日常言語の違い
1・2  「任意」と「存在」
1・3  「ならば」についての考察
1・4  定義について
1・5  ゼノンの逆理考察
1・6  時間概念の変遷
1・7  座標の話
1・8  解析幾何の歴史
1・9  高木貞治と現代数学

第2章 社会・教育・研究

2・1  歳をとる/歳を重ねる
2・2  日本の数学者と暗号解読
2・3  今時の大学
2・4  数学は普遍的絶対的真理か
2・5  私にとって科学とは何か
2・6  私にとって宗教とは何か
2・7  湛山と三大誓願
2・8  日本人に覇気がないという話
2・9  私のモットー
2・10 書について

第3章 書架から――周回遅れの読書

3・1  ノイゲバウアー『古代の精密科学』
3・2  アルキメデス『方法』
3・3  アリストテレス『形而上学』
3・4  ヨーロッパ中世の科学思想
3・5  シュペングラー『西洋の没落』
3・6  ラッセルの諸著作から
3・7  宗教大国アメリカ
3・8  田中秀征『日本リベラルと石橋湛山』
3・9  斎藤隆夫『回顧七十年』
3・10 花山信勝『平和の発見―巣鴨の生と死の記録』
3・11 江戸時代の話
3・12 山本定朝『葉隠』
3・13 白川静『字通』
3・14 中国の古典
3・15 石光真人編著『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』
3・16 田中王堂と二宮尊徳
3・17 侠客という概念
3・18 宮崎滔天『三十三年の夢』
3・19 車田譲治『国父孫文と梅屋庄吉』
3・20 福沢諭吉『脱亜論』
3・21 レイ・ブラッドベリ『華氏451度』
第3章のブックリスト




購入案内はこちら数学(読み物))リスト へ戻る|人文・社会リスト へ戻る|新刊書籍リストへ戻る


東京図書株式会社
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-11-19 TEL 03-3288-9461
TOP
(c) 2001 TokyoTosho Co.,Ltd. All Right Reserved.