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■著者紹介
松野陽一郎(まつのよういちろう)
1972年 東京生まれ
1991年 武蔵高等学校卒業
1995年 京都大学理学部卒業(数学専攻)
1997年 京都大学大学院理学研究科 数学・数理解析専攻 数学系 修士課程修了 (数理物理学、表現論)
1997年 開成高等学校・中学校に数学科教諭として着任,現在に至る

著書等:『Excelが教師 高校の数学を解く』(正田良編著,技術評論社)を共著
『朝日中学生ウイークリー』(現『朝日中高生新聞』)に『数学ワールドの歩き方』を毎月連載
(2013年4 月〜2014年3月)


■内容紹介



■目次

はじめに

第I部  数学者の意識のありか
	第1章 存在を示す
	1.1 易しい問題のはずだけど……
	1.2 作れるからあります
	1.3 ないはずはないので
	1.4 どちらでも示せます

	第2章 定義,そして定理
	2.1 数学を支える骨格:定義と定理
	2.2 世間の反応と出題者の思い
	2.3 定義いろいろ
	2.4 加法定理の証明:定義1から
	2.5 加法定理の証明:定義3から
	2.6 加法定理の証明:定義5から

	第3章 「だいたいでいいから正確に」
	3.1 「適切」に「ザツ」にやるということ
	3.2 1を99個続けよう
	3.3 「だいたい」と「正確」のはざまに
	3.4 「ちょうどいい」評価を探して

第II部  線型性とは
	第4章 行列・線型変換・線型性
	4.1 「行列と1次変換」「線型代数」の本質とは
	4.2 1次元での線型性
	4.3 2次元での線型性
	4.4 方眼紙の変形
	4.5 典型的な線型変換の例

	第5章 基底を選ぼう
	5.1 2を聞いてすべてを知る
	5.2 基底が世界を作り出す
	5.3 みんな基底についていく
	5.4 基底だけですべてを語る
	5.5 基底と方眼紙

	第6章 固有ベクトルと固有値
	6.1 50年前と20年前と
	6.2 方向ベクトルはどう変換されるか
	6.3 固有ベクトルと固有値
	6.4 固有ベクトルの発見

第III部 解析のこころ――無限と近似
	第7章 極限とは何か――理論と感覚
	7.1 数列が収束するとは?
	7.2 問題解決の糸口を探して
	7.3 問題の解答
	7.4 寄り道:この問題の別解いろいろ
	7.5 「限りなく近づく」とは?
	7.6 数列の極限:ε-N論法
	7.7 ε-N論法の使い方

	第8章 実数の完備性
	8.1 縮小写像の原理
	8.2 <目で>解く方法
	8.3 普通の解答
	8.4 縮小写像とは
	8.5 コーシー列と完備性
	8.6 縮小写像の原理の証明

	第9章 局所的多項式近似
	9.1 近似してわかりたい!
	9.2 数値に意味はあるか?
	9.3 問題の背景:自然対数の底,指数関数
	9.4 テイラー近似
	9.5 テイラー近似の使用上の注意
	9.6 テイラー近似を背景に

第IV部  数学の広がり
	第10章 距離いろいろ
	10.1 中学高校で教わらない距離?
	10.2 ナナメには行けません
	10.3 マンハッタン距離
	10.4 距離とは何か?
	10.5図形でなくても《点》だと見なせる!

	第11章 複素平面とリーマン球面
	11.1 複素数は躍動する
	11.2 複素数の数列=複素平面上の点列
	11.3 複素平面上の演算
	11.4 複比と円・直線
	11.5 メビウス変換と複比
	11.6 問題の解答
	11.7 わかりやすい数列の作り方は?
	11.8 複素平面とリーマン球面

おわりに


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