齋藤正彦 線型代数学
齋藤正彦 著

A5判 288頁 定価 3300円
ISBN 978-4-489-02179-4 C3041
2014年4月刊行
◎線型代数学の教科書。正攻法で読者を導く。
長年にわたる東大での講義をまとめた、線型代数学の教科書。行列の定義から始め、区分けと基本変形を道具として、1次方程式系,行列式,線型空間を解説。広義固有空間を経て、ジョルダン標準形に至る。解析学との関連にも触れた。奇をてらわずに、正攻法で読者を導く。簡潔な文体の中に、著者ならではの洗練された数学のエッセンスがちりばめられている。それを噛みしめながら読み進むうちに、線型空間,線型写像の豊かなイメージを明確に掴むことができる。
齋藤正彦(さいとう まさひこ)
1931年 東京生まれ
1954年 東京大学理学部数学科卒業・東京大学教養学部助手
1960年 パリ大学理学博士
1962年 東京大学助教授(教養学部)
1974年 同教授
1992年 放送大学教授
1997年 湘南国際女子短期大学学長(2003年まで)
2006年 日本数学会出版賞受賞
現 在 東京大学名誉教授
◎主な著書
『線型代数入門』東京大学出版会(1966)
『超積と超準解析』東京図書(1976)
『線型代数演習』東京大学出版会(1985)
『行列と群』SEG出版(2000)
『数学の基礎──集合・数・位相』東京大学出版会(2002)
『はじめての微積分(上・下)』朝倉書店(2002,2003)
『はじめての群論』制作・亀書房/発行・日本評論社(2005)
『齋藤正彦 微分積分学』東京図書(2006)
序章 準備と復習
第1章 行列論の基礎
第2章 行列論の続きと1次方程式系
第3章 行列式
第4章 固有値と固有ベクトル
第5章 行列の解析学
第6章 線型空間と線型写像(その1)
第7章 線型空間と線型写像(その2)
第8章 ジョルダン標準形とその応用
付録A 線型空間補遺
付録B 代数学の基本定理
問題解答