基幹講座 物理学 相対論
益川敏英 監修/植松恒夫・青山秀明 編/田中貴浩 著

5判 256頁 定価 3520円
ISBN 978-4-489-02364-4 C3342
2021年7月刊行
◎基幹講座シリーズ、締めくくりは「相対論」
宇宙で起こっている現象を理解するうえで必要不可欠な道具となっている一般相対論。本書では一般相対論的な考え方の基礎を築くことを主眼としている。また、一般相対論を用いる必要がある物理の比較的現実的な問題に対して、具体的に手を動かして計算できるようになることを目標とした。基礎理論から最新の応用トピックまで扱う、という基本コンセプトでスタートした基幹講座シリーズも本書の「相対論」が最終巻となる。「未来を拓く物理学」、いよいよ完結。
田中貴浩(たなか たかひろ)
京都大学大学院理学研究科教授
第 1章 特殊相対論
第 2章 擬リーマン幾何による重力場の記述
第 3章 一般相対論
第 4章 弱い重力場
第 5章 一般相対論の初期値問題としての定式化
第 6章 球対称ブラックホール
第 7章 回転するブラックホール
第 8章 重力波
第 9章 相対論的宇宙モデル
第10章 インフレーションによるゆらぎの生成
第11章 ホーキング放射(Hawking radiation)
第12章 補章