Stataによる医療系データ分析入門 第2版
浦島充佳著

B5判変形 336頁 定価 3740円
ISBN 978-4-489-02398-9 C3047
2023年2月刊行
◎Stataによる分析で臨床研究論文を執筆してアクセプトに至るまでを実践的に解説!
Stataを使いこなし、医療現場でのデータを分析して臨床研究論文を執筆し、ジャーナルでのアクセプトに至るまでを実践的に解説。改訂にあたり、「Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント」を設け、著者自身の実体験を基に、読者が論文を執筆してアクセプトされるまでの具体的なアドバイスを掲載した。各章で扱われる具体例は、COVID-19等、最近の臨床研究にアップデート。ExcelなどのデータのStataへの変換の仕方も丁寧に説明した。
浦島充佳(うらしまみつよし)
東京慈恵会医科大学で医学を学びハーバード公衆衛生大学院で疫学を学ぶ。
小児科専門医として週5日外来診療する傍ら、慈恵医大教授として新しい予防医学を
開発中。
1962年愛知県生まれ、剣道3段、東京マラソン8回完走。
主な著書
『20XX年のパンデミック』化学同人,2022年
『新型コロナ データで迫るその姿』化学同人,2021年
『新型コロナ対応・民間臨時調査会 調査・検証報告書』(共著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン,2020年
『ゼロからはじめる臨床研究論文の読み方─研究デザインと医学統計の
必須ポイントがよくわかる』(編著)東京図書,2020 年
『外来でよく診る 病気スレスレな症例への生活処方箋:エビデンスとバリューに
基づく対応策』医学書院,2018年
『医師が知りたい医学統計―よりよいEBM の実践』東京図書,2015年
『パンデミックを阻止せよ!:感染症危機に備える10 のケーススタディ』化学同人,
2012年
『放射能汚染ほんとうの影響を考える フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか』
化学同人,2011年
第1章 Stataしよう
──Stata の使い方
Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント:
JAMAなどトップジャーナルでは拡張メタファイルが要求される(パワーポイントは受け付けてくれない)
第2章 疫学のエレメント:リスクの評価
──ABC試験:食物アレルギー発症を予防する
column はじめての臨床研究
Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント:
論文投稿の際、査読者を指名することができる
第3章 統計のエレメント:95%信頼区間とp値
──p値は多用しない
column JAMA Pediatrics
Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント:
p値は多用しない
第4章 線形回帰:アウトカムが連続変数のとき
──新型コロナ各国超過死亡率の多寡に寄与した因子は何か?
第5章 ケース・コントロール研究
──マッチングと条件付ロジスティック解析でSIDSを予防せよ!
column 乳児のうつぶせ寝をやめよう
第6章 コホート研究:生存解析をやってみよう!
──PDL1 と消化管癌患者の予後
column みつよし、もうノーベル賞とったかい?
Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント:
Validation cohort(検証コホート)
第7章 ポアソン回帰
──NSAIDs市販後調査:胃腸障害入院リスクの高い人は誰?
第8章 ランダム化臨床試験:臨床研究の切り札
──食物アレルギーを予防せよ!
column アレルギーの「謎」に挑む
Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント:
British Medical Journal(BMJ)のreview points
第9章 生存解析 基礎
──二重盲検ランダム化プラセボ比較試験とサブグループ解析
第10章 生存解析 応用
──査読結果への対応:JAMA 編集部とのやりとりからの教訓
column ハーバードでの恩師と突然の再会
第11章 対象症例数計算
──アマテラス試験の再チャレンジ:何故1240 人が必要と計算したのか?
column ある目標にたどりついても次の目標がその先に、またその先にずっと続いている
第12章 メタ解析:論文を統合する
──そしてバイオックスは市場から回収された
第13章 診断学:ROCカーブを描きAUCを計算する
──最新の内視鏡で食道微小前癌病変を発見せよ!
第14章 感染症流行曲線
──香港1200人の実データから流行曲線を描く:SARSを封じ込めよ!
column 感染症疫学のセミナーに参加した
Stataを用いた分析で論文を執筆する際のポイント:
発症日と診断日の違いに注意せよ!
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