新刊書

【2008年7月刊行】

微分積分学21講−天才たちのアイディアによる教養数学−
中村 滋 著
A5判 272頁
ISBN978-4-489-02037-7 C0041


■著者紹介:中村滋(なかむら しげる)
1943 年,戦時下の埼玉県に生まれ東京都で育つ
1967 年,東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
以来39 年間,東京商船大学(現東京海洋大学)で数学を教える.
定年退職後の現在は,学習院大学非常勤講師,東京海洋大学名誉教授.
日本フィボナッチ協会代表.数学教育の会の常連.

長く東京商船大学山岳部部長をつとめ,学生たちと日本アルプスを歩く.還暦を記念して,学生およびOB たちと一緒に初めて富士山に登頂した. 50 歳代からコーラスを始め,ヘンデル「メサイア」,バッハ「クリスマス・ オラトリオ」,同「ヨハネ受難曲」などを歌う(テノール).

著書:『ギリシア世界からローマへ― 転換の諸相』(地中海文化を語る会編(共著),彩流社,2001)
『フィボナッチ数の小宇宙(ミクロコスモス)― フィボナッチ数,リュカ数,黄金分割』(日本評論社,2002)
『ギリシア・ローマ世界における他者』(地中海文化を語る会編(共著),彩流社,2003)
■内容紹介
◎微分積分学の偉大さを人類の至宝として学ぶユニークな講義録
人間が築いてきた微分積分学の偉大さを、 ニュートンやライプニッツたちのアイディアを紹介しつつ、 まさしく人類の至宝として学ぶユニークな講義録。 数学者たちのエピソードやひらめきに満ちたアイディアで、 知的好奇心を刺激する。さらに 微分積分は使いやすく、強力な理論的ツールであることが 体得できるよう、例題をたくさんとりあげ、 2変数の微分までをしっかり使えることをめざした。 受講生の感想も毎回紹介して、授業風景が見えてくる。 あなたも一緒に“受講”しませんか?

■目次

A. 序章
第1講 人類にとっての微分積分学の意味
第2講 古代文明における数と計算
第3講 実数とは何か?
第4講 関数の極限と連続

B. 微分
第5講 導関数
第6講 簡単な極値問題
第7講 初等関数の定義と微分
第8講 関数のグラフ,最大・最小問題
第9講 平均値の定理からテーラー展開へ
第10講 逆三角関数とその微分
第11講 微分積分の発明――17世紀の天才たち
第12講 微分の切れ味

C. 積分
第13講 不定積分=逆微分
第14講 不定積分の計算技法
第15講 定積分/微分積分学の基本定理
第16講 多彩な定積分計算テクニック
第17講 広義積分/ベータ関数とガンマ関数

D. 2変数関数の微分
第18講 2変数関数と偏微分
第19講 偏微分の諸定理
第20講 2変数関数の極値とその判定
第21講 19世紀解析学の危機と厳密な解析学の誕生

その他、数学史を彩るエピソードやアイディアを紹介する11のコラムを収録。

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